「BOTCHANを一言で説明するのが難しい」——刺さる訴求の設計から任せた結果、獲得した接点は大手企業を中心に約30社。定常アンケートの評価は10点満点中9.375点です。
成果ハイライト
| 企業名 | 株式会社wevnal |
|---|---|
| 会社概要 | 「人とテクノロジーで情報を紡ぎ、日常にワクワクを」を掲げ、ブランド体験(BX)の向上を通じてLTVを最大化するBXプラットフォーム「BOTCHAN」を展開。2011年4月の設立以来、Web広告代理店事業を経て自社プロダクトへと軸を移し、現在はチャットUIを活用した6つのプロダクト群に加え、生成AIを活用した音声領域(AIコール)まで事業を広げています。 |
| 業種 | SaaS |
| ターゲット | 大手保険・金融・通信・人材・教育企業のデジタルマーケティング責任者 |
| 活用チャネル | LinkedIn・Facebook・CxOレター(マルチチャネル) |
| 対象エリア | 国内開拓 |
| 支援前の課題 |
|
| プロジェクトサマリ |
|
本日はよろしくお願いいたします。まず、wevnal様がどのような会社なのかを教えていただけますか。
設立は2011年4月、東日本大震災の翌日にできた会社です。創業メンバーは、GMOから独立した同期3人でした。当時はSEO、つまり検索順位に連動する施策を電話営業で売っていたのですが、お客様が納得して買ってくださっても、効果につながるとは限らない。順位を決めるのはGoogleですから、営業がどれだけ話しても、最後は自分たちでコントロールできないんです。そこに悩みがあって、「自分たちでお客様の成功をつくれるものを売りたい」と考えて立ち上げました。
社名にもその想いが入っているそうですね。
Web・Wave・Signalの造語で、ウェブナルです。ウェブ業界の中で流行をつくりながら、灯台のシグナルのように、お客様をちゃんと成功へ導く存在でありたい、と。それが15年ほど前ですね。
最初からチャットボットの会社だったわけではないんですね。
最初は広告代理店です。ただ差別化が難しい領域でしたし、代理店だけだとお客様の売上やLTVの後ろ側まで持ち上げるのは難しい。もっとお客様に入り込める自社ツールを作ろう、というところから生まれたのが「BOTCHAN」でした。ちょうどチャットUIが流行り出した頃です。今はシリーズとして6プロダクトあり、昨年9月からは生成AIを活用して、チャットだけでなくボイス、つまりコールの領域まで広げています。
事業のど真ん中にある考え方は何でしょうか。
ブランド体験です。私たちのお客様はブランドですが、その先にはエンドユーザーがいる。「このブランドが一番いい」とファンになってもらう体験を、購入前から購入後の継続まで一気通貫でつくりたい。今はチャットとボイスの2つですが、タッチポイントは今後も増えますし、そこに溜まったデータは広告にもLPにもペルソナ設計にも活かせます。
組織の体制も伺えますか。
ビジネスサイドはマーケ・インサイドセールス・フィールドセールスがひとつの部署で、そこからプロダクトごとのCS組織にパスしていく形です。私はISとフィールドセールスを見ています。新規と既存の比率は、昨年で6対4、直近は8対2くらい。新規が8です。一般論として新規3・既存7が理想だとは思うのですが、私たちはまだそのフェーズにありません。
河辺様のミッションは。
私はほぼ100%、新規の獲得です。狙っている顧客の、狙っているサービスの担当者をきちんと取っていく。量も質も問われる動きですね。
ご支援に入らせていただく前、いちばん困っていたことは何でしたか。
とにかく、一時1名だったんです。担当が1人抜けて、私ひとりでインサイドセールスを回さなければいけなくなって。リソースもなければ知見もない、でもやらなければいけない。手がない、という状態でした。
2人で月10件つくるという目標だったところが、1人で10件になったんですよ。どうする、と。
加えて、御社の商材ならではの難しさもあったと伺いました。
はい。うちのプロダクトは、BOTCHANの中にいろいろ入っているので、アプローチの仕方が難しいんです。たとえば通信の会社なら「Wi-Fiを売りたい」と一つ出せば通じますよね。でも「BOTCHANとは?」を一言で言うのがすごく難しくて、しかもお客さんによって刺さるポイントが違う。じゃあ狙いたいお客さんにはどこが刺さるのか、どう文章を書くのか、どうセグメントを分けるのか。そこが本当に難しいところでした。
2人で月10件つくるという目標が、1人で10件になったんですよ。
数ある営業支援の中で、Emooove(イムーヴ)へのご依頼を決めていただいた理由をお聞かせいただけますか。
きっかけは社内の紹介でした。最終のプレゼンの場に私も入らせてもらったのですが、藤澤さんは私たちのビジネスプロセスや課題への理解がすごく深い方だな、と感じました。事例を含めて「他の会社ではこういう使い方があります」という具体性もありましたし、何より「任せてほしい」というのが伝わってきた。だから発注しようと思ったんです。
ありがとうございます。代表の藤澤にも伝えておきます。
正直に言うと、よくあるじゃないですか。発注した後に営業からCSに渡って、テンションが「ヒュー」となるやつ(笑)。うちにもあることなので、最初は大丈夫かなと思った時期もありました。レポートもどこを見ればいいのか分からなかったし、シートが重すぎるといった要望も出させてもらいました。ただ、そこにちゃんとついてきてくださって、河辺がフロントになったあたりから明確に変わっていった感覚があります。
私からも要望をかなり言わせてもらいましたし、そのうえで議論できる関係でした。
ご支援では、LinkedIn・Facebook・手紙を組み合わせています。金融や保険のようにデジタルで届きにくい相手には手紙、というように、狙う相手ごとに手段を変えました。手紙は約700通、決裁者ご本人宛に個人名で送付しています。
そこは本当に助かりました。私たちは「本来話したかった相手」と話したかっただけなんです。それが、ちゃんとそこに当ててもらえている。
ターゲットの整理や訴求の設計は、初期にかなり時間をかけましたね。
はい、何度もお時間をいただきました。あれだけいろいろあるサービスの内容から、よく刺さる文章を作ってくださるな、と思っていました。自分では思いつかない書き方や、「この対象にはこのくらいの文章量が読みやすい」「最初にこれを入れましょう」といった発見がすごくあって。
「BOTCHANとは何か」を相手ごとに翻訳するところから着手。攻略したい業界・企業に対して、誰に・何を伝えるかを何度も打ち合わせながら設計しました。
大手企業のマーケティング責任者との商談が生まれ、ABMの初速をつくりました。
デジタルで届きにくい金融・保険などのレガシー領域へは手紙を活用。決裁者本人宛に個人名で約700通を送付しました。
リスト精度・営業品質・進捗報告などの各項目で9〜10点の評価。接点を持てた企業は進行中を含め約30社に。
「誰でも取れる仕組み」を半年で作ることを目標に、初回接点の質を高める取り組みが続いています。
ご支援の進め方について、印象に残っていることはありますか。
一つエピソードがあって。手紙の文面で、河辺が「これでOK」と出したんですよ。でも御社の担当者が、それをOKだと思わなかった。「中身が引っかかるので、もう一回考えていいですか」と言ってきたんです。あれは結構びっくりしました。
現場が「成果に対してベストではない」と判断したときは、止めてでも作り直す方針にしています。
伴走するというのは、そういうことだと思うんですよね。こちらがOKを出していても、その領域の知見は御社の方が持っている。だったら「待ちましょう」と言えるかどうか。自分は相手にそこまで言えているだろうか、と考えさせられました。学びましたね、あれは。
進め方でいうと、これは良いのか悪いのか分からないですが(笑)、他社さんだと月1・週1の定例ミーティングがありますよね。そうではなくて、今話したいというときに絶対に出てくれる。「この文章を作りたいんだけど、お願いできる?」に対して即レスが返ってくる。そこはめちゃくちゃありがたかったです。
即レスは社内でもかなり大事にしています。担当1人ではなく複数名で見る体制にしているのも、そのためです。
サポートが薄いかどうかって、継続するかどうかを考えるときに、けっこう効いてくるんですよね。
こちらがOKを出していても、その領域の知見は御社の方が持っている。だったら「待ちましょう」と言えるかどうか。
成果としては、どのように受け止めていらっしゃいますか。
支援開始から2週間ほどで、大手企業のマーケティング責任者との商談が生まれました。その後も、金融・保険・通信・人材・教育といった、私たちが本来お話ししたかった業界の責任者クラスと継続的にお会いできています。
進行中のものも含めると、接点を持てた企業は約30社です。定常アンケートでも、ターゲットリストの精度・営業活動の質・進捗報告といった項目で9〜10点をいただいており、平均は9.375点でした。契約も2回更新いただいています。
ABMという戦略に対して、あの手この手を使わせてもらっているという感覚です。狙ったお客さんが定常的に入ってくる状態を、どうつくるか。そこに効いています。
| 支援前 | 支援後 | |
|---|---|---|
| 新規開拓の体制 | インサイドセールスが実質1名・片手間 | リスト作成〜アプローチを任せ、商談対応に集中できる状態に |
| 会えていた相手 | 代表電話やフォーム経由で担当者止まり | 大手企業のデジタルマーケティング責任者・部長クラスと直接 |
| 訴求の設計 | 「BOTCHANとは」を一言で言えず、刺さる型がなかった | 相手別の訴求と文面の型ができ、メルマガや手紙にも転用 |
| ABMの進み方 | 攻略リストはあるが打ち手が決まらない | 狙った企業に対して定常的に接点が生まれる状態へ |
デジタルでは届きにくいレガシー領域を含め、大手企業のデジタルマーケティング責任者と継続的に商談を創出。進行中を含めた接点は約30社にのぼります。
商談数以外の部分で、変化はありましたか。
作っていただいた文章のノウハウが、そのまま社内に残ったことです。この対象にはこのくらいの文章量、最初にこれを置く、このセグメントにはこの切り口——という発見が、うちのメルマガにそのまま使えるんですよ。「こっちでも同じ刺さり方をするかな」と転用したり、手紙をやるときに応用したり。SNSという一つのチャネルの話ではなく、知識やノウハウを他で活用できるポイントがすごく多かった。そこが、他の施策とは違うところだと思っています。
文面や訴求は、御社と何度もすり合わせながら作ったものですから、社内に残るのは自然なことだと思います。
今後の目標を教えてください。
セールス組織としては、狙ったお客さんが定常的に入ってくる仕組み、しかも誰でもできる仕組みを作り上げないといけないと思っています。目標は半年くらいのレベル感です。あわせてAIコールを本ローンチする予定なので、そうなるとインサイドセールスの組織も分ける必要が出てきます。
組織が増えても、受注までの流れ自体は変わらないですね。
そうなんです。だからこそ、初回の接点をいかに良質なものにできるかは、今後もずっと課題であり続けます。ABMは受注率にも紐づきますし、導入後のチャーンにも効いてくる。顧客の成功のDay1に御社は関わっていると思うので、そこの質を高めたいという観点を持っている方であれば、ぜひやってみる価値はあるんじゃないかと思います。
最後に、当時のwevnal様と同じ状況にある企業へメッセージをいただけますでしょうか。
リストはあるけれど手が足りない、という状態が一番もったいないと思います。うちの場合は、リスト作成からアプローチまで任せられたので、私は本来やるべき商談の準備に時間を使えました。あとは、任せた結果として文面やターゲット設計のノウハウが自社に残るので、他の施策にも効いてきます。単発の代行ではなく、その先まで見て相談できる相手を選ぶといいと思います。
初回接点の質は、受注率にもチャーンにも効きます。そこを本気で高めたい会社にはおすすめできます。

営業ノウハウ・調査レポート・最新情報などを月数回お届けします。